2006-07-08

認知の科学クオリアとマルコヴィッチの穴


僕が緑と認知している色を、あなたが赤と認知しているかもしれない。こういった事を認知科学ではクオリアと言うそうです。あなたが僕の中に入って(のり移って)僕の脳と目を使ってみれば、見える色が違うんじゃないかということです。
実際には、赤と緑ほどの違いはなく、同じ人間の間では、外見上の違い(背の高さや脳の形の違い)程度に微妙なズレがあるぐらいだと言われています。

生物は、突然変異が起こることによって進化すると聞きます。人間が進化するとしたら、クオリアの様に一見ではわかりづらいところで起こるのかなーと想像します。色の感覚だけじゃなくあらゆる感覚にクオリアが存在するならば、きっと進化を果たした人間は、僕らの世界と同じ世界にいながら、僕らとはまるで違う世界に住んでいるのでしょうね。

えっ!?もしかしたら、もうとっくに進化した奴が俺の周りにおるんか?あせるわー(笑)

話が戻りますが、あなたが僕の中に入って(のり移って)僕の脳と目を使って世界を見るというのは、映画でもあります。
Spike Jonze 監督作品の『マルコヴィッチの穴』がそうです。俳優ジョン・マルコヴィッチの頭の中に通じる穴をオフィスの壁に発見し、お金をとってその穴を覗かせるといったコメディタッチの映画です。
あと、小さい頃にみた『転校生』って映画もありましたね。

のり移ってという状況は、オカルト的な"守護霊"や仏教でいう"輪廻転生的な思想"を感じます。まーこんなとこまで話をもっていくと中二病などと鼻をふくらませて言われそうなんでこのくらいにしておきます(笑)


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